お砂糖と秋

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無料で使える動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダヴィンチリゾルブ)」について

DaVinci Resolve

私がYouTube動画の編集に使っているDaVinci Resolveについての記事です。
PCでの動画編集はこのソフトで満足しています。(対応OSMacWindowsLinux

現在、DaVinci Resolve18パブリックベータで、バージョンアップで機能がどんどん追加されています。最近では、Premiere Proから乗り換えているユーチューバーの方もいます。

そんな無料で使える高性能な動画編集ソフトのDaVinci Resolveの紹介です。

DaVinci Resolveとは

Blackmagic Design 社が開発している映画製作でも使用されているプロフェッショナル向けの動画編集ソフトウェアです。無料版と有料版がありますが、ほとんどの機能が無料で使えます。

DaVinci Resolveページメニュー

DaVinci Resolveは複数のページに分かれています。編集はカットページとエディットページ、VFXモーショングラフィックスFusionページ、カラーコレクションはカラーページ、オーディオはFairlightページ、メディア管理と書き出しはメディアページとデリバーページで実行できます。つまり、動画作成に必要な事はこのソフトですべて行えます

DaVinci Resolveは元々、編集とカラーグレーディング(色補正)のための統合型ソフトだった為、カラーグレーディングやカラーコレクションに強いのが特徴です。

DaVinci Resolve18カラーページ

 

公式HP

無料でどこまで使えるの?

結論から言うと無料で十分な動画編集ができます。

よくあるお試し期間や、動画編集時にロゴが表示されるなどでもなく、無料のソフトとして使えます。無料版でもテキストトランジションの追加、映像の手ぶれ補正や音声のノイズリダクションなど、動画編集をする上で必要な機能は揃っています。しかもK60fpsまで対応しています。さらに「HDR10」規格に対応!HDR動画に対応していない有料ソフトもある)一般的な動画編集をするのであれば無料版で特に困ることなく、本格的な編集が出来ます。よく無料なのが不思議なソフトと言われています。

有料版でしか使えない機能

  • 映像のノイズを除去
  • レンズの歪曲補正
  • GPUの能力を最大限まで引き出すことがでる
  • 追加で使えるエフェクトやツールがある(無料版でも50種類以上使えますが、さらに30種類以上が追加されます。例えば、フェイス&ビューティーツールは顔の各パーツを自動認識しPhotoshopで画像加工したような肌にしてくれます。)
  • 追加のAI機能(オブジェクト除去、シーンカット検出、顔や指定した部分の認識、解像度を上げる、AIスローモーション、など)
  • 32K解像度、240fpsまで対応
  • HDR10+」と「Dolby Vision」に対応

他の動画編集ソフトと比べて

値段

Premiere Proはサブスク販売で、月契約で3,828/月、年契約28,776/年の単体プランと74,976/年でPhotoshopAfter Effectsなどの他のAdobeソフトが使えるコンプリートプランがあります。割引もありますが、使い続ける限り費用が発生します。一方、DaVinci Resolveは無料で使え、買い切りでも43,980です。ちなみにAppleFinal Cut Proも買い切りで36,800円ですがApple製品でしか使用できず、動画編集が出来るApple製品自体が高額になります。

編集ソフト 価格
DaVinci Resolve 無料/43,980円
Premiere Pro 1年に28,776円
Final Cut Pro 36,800円
機能や使いやすさ

動画編集はエディットページでほぼ完結します。エディットページは他の動画編集ソフトと良い意味で似ていますので、直感的で使いやすいです。全体的にシンプルなユーザーインターフェースだと感じます。

DaVinci Resolve18エディットページ

テロップ編集などテキスト作成はPremiere Proの方が有利です。

凝ったアニメーションもFusionページで作れますが、Fusionはノード形式であり、レイヤー形式に慣れている方は戸惑うかもしれません。個人的には慣れるとノードツリーの構築も簡単だと感じます。

DaVinci Resolve18Fusionページ

ただ、機能が多すぎて使いこなす難易度は高めです*1。初心者には難しく感じるかもしれません。わからない機能は検索で調べる事が出来ますが、情報量はPremiere Proより明らかに少ないです。シェア率を考えれば当たり前ですが…

編集ソフト 機能 使いやすさ UI(デザイン)
DaVinci Resolve
Premiere Pro
Final Cut Pro
必要スペック

PCスペックはある程度必要です。スペックの優先度は他のソフトではCPU>メモリ>GPUに対してDaVinci ResolveGPUCPU>メモリと言われています。レビューを見ているとPremiere Proより動作が快適という意見もみられます。

どんな人に向いているのか

他のソフトが良い方

テロップが多いバラエティ系の動画作成がしたい方。
また、動画編集を仕事にしたいと考えている方はAdobePremiere Proが良いと思います。なぜなら、Premiere Proを使えること自体がスキルとして認められるからです。

向いている方

おしゃれなVlogを作りたい方。カラー調整機能が豊富な為、シネマティックVlog作品にオススメです。
趣味で動画編集をする方、動画編集を初めてみたい方。一番の理由は無料であるという事です。また有料版でも買い切りの為、長く使えば安いです。機能が豊富なので、初心者にとって初めは使いづらいかもしれませんが、使いこなすだけの価値はあるソフトです。

おまけ

私が動画編集ソフトを選んだ際に、候補として「AviUtl」がありました。個人で開発されたソフトで、DaVinci Resolveと同じく無料で使えます。無料のプラグインを導入することで、カット編集、様々なエフェクト、モーショングラフィックスなど、なんでも出来るソフトです。しかも動作が軽い!AviUtlを選ばなかった理由としては、インターフェースが好みでない事とアップデートにより進化しているDaVinci Resolveに将来性を感じたからです。

編集ソフトの乗り換えイメージ

またDaVinci Resolveはショートカットキーをカスタム出来ます。プリセットも用意されており、PremiereProFinal Cut Proと同じにする事もできます。他のソフトからの移行も考えてみてはいかがでしょうか。


 


 

*1:公式HPにてPDF形式で日本語マニュアルを配信しています。多機能なソフトだけあって、マニュアルは総ページ数3637ページです!日本語版のDaVinci Resolve 17ユーザーマニュアルがダウンロードはこちら